「最小不幸社会(国家)」 V.S. 「日本を世界でいちばん幸せな国に!」

来週の日曜日(7月11日)は参議院選挙の投票日ですね。

ということで今回は政治ネタを。

今回の参院選で、生涯2回目の選挙権の行使をするチャンスを得た若干二十歳の私ですが…、今回早くも人生初の選挙権の放棄を選択致した次第であります\(^o^)/

つまり、<選挙には行かねえ!>ということです。
と申しましても、政治に全く興味がないということはありませんで、むしろ私は選挙に行くそこらの人たちよりもずっと政治好きである、と自負しております。
ちなみに今回も前回同様に、ちゃっかし各党のマニフェスト読んでおります。

そんな政治好きな私、今回選挙権の行使を放棄したわけでありますが、その理由は端的に申しますと、応援したいと思える政党が皆無だからであります。


まず民主党は、党首=首相を変更してしまった時点で、もうあり得ないです。これまでの自民党政権と同じことを繰り返すとは何事でしょうか?「事業仕分け」は私たちの税金の使われ方をオープンにする=<わたしたち国民が行政を監視する>ことへの契機を生む、という意味で評価しますが、その他に評価できる点が今のところまだ見当たりません。

次に自民党。論外です。後で詳しく述べますが、CMで谷垣党首が宣伝しているキャッチフレーズ(「日本を世界で一番幸せな国に!」)から窺える思い上がりには、目を覆いたくなる程です。早く河野太郎党首のもとでみんなの党あたりとくっついて、まともなアンチ民主党=新・自民党を作ってほしいです。

みんなの党は、民主・自民同様に信用していません。民主党同様にどうせ口先だけでしょ?って感じです。基本的な理念は支持できる部分もありますが、脱・官僚などと言ってると民主党の二の舞になる(行政マシーンの官僚が動かなくなる)ぞ、と言ってやりたいです。

その他の党も、特に投票する気は起きません。共産党公明党はまあアレですし、社民党国民新党は「いつまで55年体制の気分でいるの?」って感じですし、新党改革たちあがれ日本は「ハイハイ、お疲れさま」って感じですし…。


まあとやかく言ってきましたが、今回は民主、自民両党のキャッチフレーズと言いますか基本理念について感じたことを少し述べてみたいと思います。


まずは、民主党党首=内閣総理大臣菅直人の掲げる「最小不幸社会(国家)」について。
この理念に対して「何で最大"幸福"でなく最小"不幸"なんだ?ネガティヴか?」とか少しアホな意見もチラホラ見られますが、私はこの理念自体は支持しております。
この理念の根底には、<政治によって可能なことはなるたけ"不幸"を減少させることで、"幸福"とか"幸せ"とかは各人が日々の生活を通して個人的に育んでいくものだ。つまり、政治は、人によってそれぞれ異なる"幸せ"とか"幸福"などの感情・観念に立ち入ることはすべきでないし、所詮そんなことは出来もしない>といったような思想があると思います。そして私は完全にこの思想を支持します。当たり前のことです。
しかし、肝心の民主党の政策には、この素晴らしき理念が明らかに反映されていないので、民主党には投票しません。


これに対して、自民党のテレビCMで谷垣総裁が宣伝する「日本を世界でいちばん幸せな国に!」というキャッチフレーズ。
幸福実現党か!」と思わず突っ込みたくなるようなこのフレーズ。ここまで読めば、私がなぜこの発言を忌み嫌うのかおわかりでしょう。
「いやお前幸せにするとか言うなら、俺にカワイイ女紹介しろボケ!」って話です。まあこれは冗談ですが。
おそらくマーケットリサーチか何かインチキくさい調査でもして、「おい、今"幸せ"ってワードが若い人やお年寄りの間でキてるらしいぞ。」とかなって、「よし、じゃあ是非ともキャッチフレーズに使おう。」的なノリで採用されたのでしょうが、ハッキリ言って、20歳の若造から見ても、これはもう明らかに"浅はか"すぎます。
先に「自民党は論外」と述べたことの根拠の半分以上は、このキャッチフレーズにあると言ってしまっても過言ではないくらいです。


と、まあ11日のW杯決勝が楽しみで仕方のない、選挙に行かない私のささやかな政治ネタでした。