2010-01-01から1年間の記事一覧

学園ドラマ最強説 PART1 ―「学園ドラマ」の諸分類

近頃ほとんどテレビドラマを見なくなってしまったのですが、なぜだか「学園ドラマ」だけはついつい見てしまいます。前クール(2010年春クール)も、『ヤンキー君とメガネちゃん』(TBS)だけはついつい最後まで見てしまいました。そこで、これから何回かにわ…

「最小不幸社会(国家)」 V.S. 「日本を世界でいちばん幸せな国に!」

来週の日曜日(7月11日)は参議院選挙の投票日ですね。ということで今回は政治ネタを。今回の参院選で、生涯2回目の選挙権の行使をするチャンスを得た若干二十歳の私ですが…、今回早くも人生初の選挙権の放棄を選択致した次第であります\(^o^)/つまり、…

善悪の基準をぶっ壊す!! …なんちゃって。 ―中島哲也監督『告白』

ワールドカップに夢中になりすぎて、ブログの更新疎かにしてしまいました。しまった!という感じですね。まあ今日からチョクチョク更新していきます。 そうそう、先日、中島哲也監督の『告白』(2010年)見てきました。巷で大ブームで、もはや社会現象と化し…

名作SFをケータイ小説風に読み替える ―S.レム著『ソラリスの陽のもとに』

昨日、スタニスワフ・レムの名作SF『ソラリスの陽のもとに』を読了致しました。 このレムさんという方はポーランド人のSF作家でして、20世紀最大のSF作家の一人とも言われているそうです。ディックがそんなに好きならレムも読んだ方がいいと友人やAmazonさん…

『現代お笑い論 PART6』 ―動物化する<ポスト・第5次お笑いブーム>

前回(『PART5』)は、「1分間ネタ」=「ショートネタ」番組の興隆が、「一発屋芸人」的方法論(1.強烈なキャラ、2.あるあるネタ、3.決めゼリフ)を採用する芸人が増えると同時に、ネタにおける手数の増加=「ハイテンポ化」をももたらす、といったよう…

『現代お笑い論 PART5』 —「1分間ネタ」への順応=一発屋芸人化?

前回(『PART4』)は、2008年にレギュラー放送がスタートした「レッドカーペット」を中心とする「1分間ネタ」の興隆により、お笑いブームは新たな局面を迎えた、ということを述べました。つまり、「1分間ネタ」が<ポスト・第5次お笑いブーム>の扉を開…

ほんの少し間に合わないことの"切なさ"について —是枝裕和監督『歩いても 歩いても』

先日レンタルしてきた是枝裕和監督・脚本の映画『歩いても 歩いても』(2008年)を見ました。是枝作品は『誰も知らない』(2004年)に続き2本目です。この『歩いても 歩いても』。とってもいい作品でして、思わず2日連続で見てしまいました(そして2回目…

FIFAワールドカップ南ア大会2010開幕記念!! —直前大予想スペシャルPART2

ついに待ちに待ったFIFAワールドカップ2010南アフリカ大会が開幕します!! そこで、僕の独断と偏見と怨念と愛憎とコンプレックスetc.にまみれたマスターベーション的大予想を披露します! 直前大予想スペシャルPART2では、決勝トーナメントを予想しちゃいま…

FIFAワールドカップ南ア大会2010開幕記念!! —直前大予想スペシャルPART1

ついに待ちに待ったFIFAワールドカップ2010南アフリカ大会が開幕します!! そこで、僕の独断と偏見と怨念と愛憎とコンプレックスetc.にまみれたマスターベーション的大予想を披露します! まずPART1では、グループリーグの予想から始めたいと思います。 <…

『現代お笑い論 PART4』 —2008年「1分間ネタ」革命の始まり

前回までは基本的に「第5次お笑いブーム」についての話をしていました。そこで今回、ついに「ポスト・第5次お笑いブーム」についてのお話に入りたいと思います。まず前回までの話を要約しましょう。「第5次お笑いブーム」以降、すなわち2000年前後以降の…

『現代お笑い論 PART3』 —ネタ見せ番組時代の申し子=「一発屋芸人」

前回(『PART2』)は、前々回(『PART1』)で述べた、「第5次お笑いブーム」以降=2000年前後以降おいて「ネタ見せ番組」がブレークする芸人を選別する装置として機能している、ということを踏まえた上で、その芸人選別装置としての「ネタ見せ番組」にお…

『現代お笑い論 PART2』 —バトルロアイアルを勝ち抜いた戦士=芸人たち

前回(『現代お笑い論 PART1』)は、2000年代以降の「第5次お笑いブーム」(+ポスト「第5次お笑いブーム」)においては、「ネタ見せ番組」がブレークする芸人を選別する機能を果たしている、ということを述べました。つまり、芸人たちにとって「ネタ見せ…

『現代お笑い論 PART1』 ―「ネタ見せ番組」という芸人選別装置

僕は、いわゆる「第5次お笑いブーム」時に思春期を過ごしており、中高生の時には、どっぷりとお笑いの世界にハマっって、お笑い番組を見まくっていました。 そこで今回、『現代お笑い論』と題して((二重の意味で)題名カッコつけました)、ここ10年弱ずっ…

「空気を読めない男」 —尾崎将也脚本『結婚できない男』

つい先日まで、ケーブルテレビのフジテレビTWOというチャンネルで『結婚できない男』(尾崎将也脚本、2006年、フジテレビ系列)の再放送をやっていました。僕の大好きな『結婚できない男』、今回でなんと5周り目でした!!で、その『結婚できない男』とは一体…

"劣化版"ROOKIES —李闘士男監督「ボックス」

先日、市原隼人と高良健吾のダブル主演の映画「ボックス」(李闘士男監督)を見てきてました。百田尚樹の同名の小説が原作、そして製作はTBS。 部活動を通して成長するヤンキーチックな高校生が描かれる「ルーキーズ」的<友情・成長ロマンストーリー>の…

虚構・または真実・そして<生> —フィリップ・K・ディック著『ユービック』

ブログ開設したのはいいけど、初っ端何書こう? とか思っていましたが、さっき読み終えたばかり、読了ホヤホヤのフ フィリップ・K・ディックのSF小説『ユービック』(ハヤカワSF文庫、浅倉久志訳、1978年)について書いちゃおうと思います。何を隠そう、僕…