お笑い

『現代お笑い論 PART6』 ―動物化する<ポスト・第5次お笑いブーム>

前回(『PART5』)は、「1分間ネタ」=「ショートネタ」番組の興隆が、「一発屋芸人」的方法論(1.強烈なキャラ、2.あるあるネタ、3.決めゼリフ)を採用する芸人が増えると同時に、ネタにおける手数の増加=「ハイテンポ化」をももたらす、といったよう…

『現代お笑い論 PART5』 —「1分間ネタ」への順応=一発屋芸人化?

前回(『PART4』)は、2008年にレギュラー放送がスタートした「レッドカーペット」を中心とする「1分間ネタ」の興隆により、お笑いブームは新たな局面を迎えた、ということを述べました。つまり、「1分間ネタ」が<ポスト・第5次お笑いブーム>の扉を開…

『現代お笑い論 PART4』 —2008年「1分間ネタ」革命の始まり

前回までは基本的に「第5次お笑いブーム」についての話をしていました。そこで今回、ついに「ポスト・第5次お笑いブーム」についてのお話に入りたいと思います。まず前回までの話を要約しましょう。「第5次お笑いブーム」以降、すなわち2000年前後以降の…

『現代お笑い論 PART3』 —ネタ見せ番組時代の申し子=「一発屋芸人」

前回(『PART2』)は、前々回(『PART1』)で述べた、「第5次お笑いブーム」以降=2000年前後以降おいて「ネタ見せ番組」がブレークする芸人を選別する装置として機能している、ということを踏まえた上で、その芸人選別装置としての「ネタ見せ番組」にお…

『現代お笑い論 PART2』 —バトルロアイアルを勝ち抜いた戦士=芸人たち

前回(『現代お笑い論 PART1』)は、2000年代以降の「第5次お笑いブーム」(+ポスト「第5次お笑いブーム」)においては、「ネタ見せ番組」がブレークする芸人を選別する機能を果たしている、ということを述べました。つまり、芸人たちにとって「ネタ見せ…

『現代お笑い論 PART1』 ―「ネタ見せ番組」という芸人選別装置

僕は、いわゆる「第5次お笑いブーム」時に思春期を過ごしており、中高生の時には、どっぷりとお笑いの世界にハマっって、お笑い番組を見まくっていました。 そこで今回、『現代お笑い論』と題して((二重の意味で)題名カッコつけました)、ここ10年弱ずっ…